第14集土山<大野>~南草津(32.2km)
【通過する宿場=水口・石部・草津】
2016年7月9日発行
ISBN9784938643713 C0326
第14集は近江を行く道です。
鈴鹿を越え、一見平坦な道ばかりと思うかもしれません。
しかし、川越えや谷間も縫うし、東海道からちょっと道を入れば山登りです。
農業大国滋賀県は、川や琵琶湖の水にも恵まれ、水田や畑も多く、田園風景の美しい中を歩きます。天然記念物のうつくしまつ、猿飛佐助が修行したと伝わる落ちそうで落ちない八丈岩。
ダイナミックな景色にすぐたどりつけるのも、第14集の東海道のポイントです。
交通手段は草津線。単線で乗り継ぎがうまくいかなかったりイライラすることもありますが、手原駅近くまで東海道ととも併走し、心強いです。車窓からは東海道が見え、嬉しくもなります。
近江は京都に近く、交通の要衝だったため、江戸時代はいろいろな藩領が複雑に分布していました。
14集の東海道は、甲賀市、湖南市、栗東市、草津市の4つの市を通っています。平成の大合併の前はもっと細かく分かれていました。藩領の領界石が多く見られることからも、そのことを感じました。
水口のシンプルなスヤキ(具は、もやしとねぎだけ)、近江牛(食べれませんでしたが、看板はいっぱい見ました)、うばがもち。日本酒の蔵元も多かったです。
東海道53次の京都三条大橋まではあと少し。ゴールが見えてきました。
【内容】
No.53 大野~水口<北脇>(8.2km)
No.54 水口<北脇>~石部(8.6km)
No.55 石部~手原(8km)
No.56 手原~南草津(7.4km)
【コラム53】水口とかんぴょう
【コラム54】 猿飛佐助と三雲城
【コラム55】ゴルジュ(喉)を通る東海道
【コラム56】矢橋道、ここが思案のうばがもち
『ホントに歩く東海道』について
東海道53次・57次を途切れなく、1万分の1地形図でつなぎます。ただ一本道を歩くルート概念図ではなく、幅800mの面で、表街道から外れた裏道も、人々の生活と歴史の舞台でもある道も歩けます。土地の名物情報や、写真と現地の確認もしやすい。編集部が実際に何度も歩いて作っています。
◉B6判変型(新書判)、蛇腹折マップ4枚セット
◉マップ1枚の長さは1m。持ち運びが便利
◉1万分の1縮尺(1㎝が100m)の地形図を使用
◉裏面に詳細解説、マップ下に多数の写真
◉沿道文化のコラムを、各マップごとに収載